枕は必要か?
「枕なんて必要がないと言える人はきっと二十歳未満の人でしょう。若いうちは、頚椎のクッション材ともいえる椎間板が弾力性に飛んでいるため、どこででも眠れ、寝違いや肩こりも少ないのです。
頚椎の老化は40歳ぐらいからと言われていますが、この老化とともに枕の重要性は増してきて、間違った枕を選び使い続けることで、頭痛・肩こり・腰痛・いびき・不眠症などの原因ともなるのです。
人類は、4本足から直立二足歩行をするようになる時、脊椎をS字にカ−ブさせることによりかかる力を前後に分散させることができるようになった事はよく知られている事です。
床や畳に仰向けで寝てみると、S字のカーブが緩やかにはなるものの首と腰の部分が少し浮いているのがわかります。このままの状態で寝ることは脊椎、特に頚椎と腰椎に負担がかかりすぎ首と肩の筋肉を緊張させます。その事により、自然と寝返りが多くなり熟睡などはできないでしょうし、朝目覚めた時の一時的な肩こりや首の痛みだけでは済まされず、病気を招く原因にもなるのです。
たかが枕、されど枕と言ったところでしょうか。
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